脱毛等で長期契約をしている最中にお店が潰れた場合どうなる?

脱毛サロンなど長期契約を行っている人も多いと思いますが、お店が潰れた時どうなるのか知っていますか?

返金されるケースもありますが、実は返金されないこともあるんです。

そこで、脱毛等で長期契約している最中にお店が潰れた場合にどうなるのか紹介していきます。

お店が潰れずにコースが完了するのが1番ですが、万が一お店が潰れてしまった時のためにぜひ最後まで読んでくださいね。

目次

お店が潰れたら返金を求められる

長期契約をしている場合、未消化の施術代金・契約解除料金など返金を求められます。

ただ、返金してほしいとお店に問い合わせればいいというわけではなく、返金を求めるためには3つの方法があります。

債権者届を破産管財人宛に提出する

前払いしていたのにお店が潰れてサービスを受けられなかった料金を回収するには、「債権者届」というものを破産管財人宛に提出する必要があります。

一般的に、お店が倒産した時、倒産手続きを行います。

倒産手続きを行うと、お店の所有する財産全てを破産管財人が現金化し、債権者に分配を行うんです。

その時に、自分の債権を破産管財人に知らせて、債権者として破産手続きに参加する手続きが債権申告で、この手続きを怠ってしまうと返金が難しくなる場合があります。

また、この手続きは破産手続きの公告日から2ヶ月以内に行う必要があるため注意が必要です。

クレジット会社に停止を求める抗弁書を提出する

クレジットカードで前払いしていた場合には、クレジットカード会社へ支払いの停止を求める抗弁を行うことができます。

この抗弁とは、カード利用者(お客様)がクレジットカード会社に対して自己に有利な事実(お店が潰れたこと)を主張して、債務の履行を免れることを言います。

クレジットカード会社によって抗弁書など手続きが違うため、直接問い合わせて確認するといいでしょう。

また、クレジットカード会社の規約によって異なりますが、支払いの停止だけでなく返金が行われる可能性もあります。

弁護士に相談する

2つ返金を求める手続きを紹介しましたが、複雑でどのように行えばいいのかわからないと言う方も多いと思います。

確実に手続きを行うためにも、専門的な知識を持っている弁護士や司法書士などに相談するといいでしょう。

専門的なアドバイスだけでなく、手続きの代行や交渉の代行など個別に合った対応策を教えてもらうことができます。

必ず弁護士に相談しなくてはいけないと言うわけではなく、弁護士に相談するとなると相談料や報酬が発生してしまうので、弁護士に相談するメリットと費用を比較検討してから行いましょう。

返金が難しい理由

紹介した返金を求める手続きを行ったからといって、必ず返金されるわけではありません。

財産の分配は税金や給料が優先される

破産管財人によりお店の財産は全て現金化され、債権者へ分配されますが、税金や従業員への給料などの支払いが優先されます。

なので、一般債権者である消費者(お客様)へ分配されることはほとんど期待できないことがほとんどです。

既に、現金やクレジットカードで全額支払いが終わってしまっている場合は、返金が難しくなります。

契約内容が曖昧

サロンによっては、契約書自体に倒産した時の対応について明確な記載がないことがあります。

契約書に記載がないことから、残りの施術も受けられないだけでなく返金が難航する恐れがあります。

倒産リスクを減らすには

お店が倒産するなんて消費者にはわからないことがほとんどです。

少しでも倒産に巻き込まれないためにも、倒産リスクを減らすためのポイントがいくつかあります。

契約書を確認する

契約する際には、コース内容や金額を確認するだけではなく、返金や倒産時について記載されているかどうか確認するようにしましょう。

不明な点や不安な点があれば、契約前に確認して問題がないかどうかチェックすることも大切です。

短期的なコースを選ぶ

長期的なコースは安かったり何回も施術が受けられたりと、短期的なコースよりもお得なプランが多いです。

しかし、倒産リスクを避けるには短期的なコースを選ぶと良いでしょう。

初めて通うサロンなどは、都度払いなどから始めて、安心を確認してから長期的なコースに変更する方法がおすすめです。

信頼性のあるお店を選ぶ

口コミや評判を確認して、信頼性のあるお店を選ぶことも倒産リスクを減らすポイントの1つです。

最近では脱毛などの広告をよく見かけますが、広告をたくさん流しているから人気があると言うわけではありません。

経営体制がしっかりとしているお店を選ぶことで、倒産リスクを減らすことができます。

まとめ

長期契約中にお店が潰れてしまった場合には、倒産手続きを行った2ヶ月以内に債権者届を破産管財人宛に提出するようにしましょう。

また、クレジットカードで支払っている場合には、カード会社へ直接問い合わせて支払い停止の抗弁を行う方法を聞いてみてください。

手続きがどうしても苦手で何をすればいいかわからないと言う方は、費用はかかりますが弁護士へ相談すると代弁してくれるのでおすすめです。

ただ、手続きを行ったからといって必ず返金されるわけではありません。

お店が潰れてしまうと返金されない、施術は受けれないなど不利なことがほとんどなので、潰れないお店で契約するのが大切です。

返金など手続きが必要なトラブルがないように、お店選びをしっかりと行って自分磨きを楽しみましょう。

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